2009年1月21日水曜日

現場指揮官の教訓

現場指揮官の教訓―強い現場リーダーとは何か
日下公人


日本軍における下士官~中間管理職~がどんな風で、これを今風に適用したらよくなるよ~という話でした。
  • 縦の人間関係
    たとえ設計から公差を細かく指示されても、現場が生きているところでは、ものづくりにそこまで必要かどうかの判断が伝えられていたが、今はどうなんだろう?
  • リーダーの状況判断が生死に直結する
    現場の人間の言うことを聞かないと、生き残ることすら出来ない。戦争時の行動は、そういう意味で参考になるとのこと。ただし、時代によって解釈が違うのは、注意しないといけません。
  • 手前勝手に要領よく
    下士官が強いという話は聞いたことがあったが、結局「判断能力が無い上司は無用」ということなのであろうと思う。下士官は、現場が分かっているので、効果的な対応を出来たのであろう。やっぱり、現場は大事なわけです。
  • 微妙は「組織力学」
    「なるべく上の人にはそれらしくしてほしい」タテマエと「下のほうには介入して欲しくない」ホンネがあり、中間管理職がしっかりしていれば、上役はゴルフをしていたほうがよく回る…なんとなく分かるなぁ。
  • 殴られても精神的な苦痛は何も無かった
    上官が殴ったことじゃないですよ。古兵が生き残るために強くなることが必要だから「叩き込んでくれていてありがたい」と思ってたという。確かに、怒られるときって、基本的に自分のためって分かっていれば聞けるし、怒っている側が保身したいだけかよ…ということが透けて見えるととたんに精神的な苦痛になります。
  • 「すり合わせ」トヨタはここまでやっている
    「微調整」は漢語なのでピンとこないが、「すり合わせ」という言葉を使うと”われ関せず”という人をなくしていこうとするのが日本語であり、トヨタはそうしているからこそ強いのだということであった。その相手がたくさんいすぎると凹みますけどね。
戦争という極限状態であるからこそ得るものがあるし、戦争について、たくさんの人が文章を書いているが、立場によって全く異なる見方があるので、注意しなければならないということが、キチンと明言されている。
そこまで考えていなかったので、戦争に対する見方が変わりました。

アメリカ式の合理的なやり方は日本人の水に合わないから、そろそろ考え直したら?ってことですね。部下としては上司をもっと煽てるべきか・・・がんばってみよ。

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